2022年1月5日は小寒です。
小寒では、直射日光がまだ南半球にあり、北半球は熱が失われている状態が続き、日中に吸収される熱は、
夜に放出される熱より依然少なく、北半球の気温は更に下がります。
冬至後、北から来る冷気は頻繁に南下し、気温は下がり続け、小寒、大寒、雨水の間に気温は最も低く下がります。
一年で最も寒い時期こそ、運動をして免疫力を強化し、体力を向上させる良い機会でもあります。
太陽のある短い期間を利用して、背中を太陽に当てた体操、気功などを行うことができれば、効率よく体に陽気を補うことができるようになります。
中医学では、「寒」と言うものは陰邪に分類され、人体の陽気を傷つけ、流れの停滞を招く原因になります。
最古の医学書「黄帝内経」にある「春夏养阳,秋冬养阴」の法則に基づくと、冬には陰のエッセンスを集めて、内臓に潤いを与えることが重要になります。
この時期は気を養う、血を養う、陰を養う、陽を養うという4つのカテゴリーに分けられます。
気を養うことは、特に気虚(気の不足)の人には大事です。
汗かき、倦怠感、内臓下垂がちな人は紅参、ナツメ、五味子、黄芪、山芋などを使ったお料理と漢方茶が適しています。
血を養うことは、血液欠乏の人には大事で、めまい、動悸、不眠症、黄色い肌、唇の色が薄い、月経量が少ない女性などは、當歸、熟地黃、ナツメなどを使った料理が適しています。
陰気を養うことは、寝汗、午後になると微熱が出る、頬の紅潮、手足の芯が火照るい、おりものが増加する人に大事です。
冬虫夏草、白参、西洋人参、カメの殻、白クラゲなどを薬膳におすすめします。
陽気を補うことは、手足が冷え、よく風邪をひく、腰痛、欲求低下など人には大事です。
鹿茸、杜仲、肉苁蓉、冬虫夏草などを利用することをお勧めします。
肉や鶏肉の鍋料理、または根菜の煮込みスープなどを選ぶと良いでしょう。
しかし、気、血、陰、陽を全てを均衡に維持するには何と言っても室外での鍛錬が不可欠です。
太陽の陽気を取り入れて、体をよく動かして、小寒の開運を切り開きましょう!
蘇雷